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口腔がんについて。

宇都宮市オリオン通りの歯医者

ゆざわや歯科クリニックです。

 

がんは1981年より日本人の死因の1位となっており、日本では2人に1人が

がんにかかり、3人に1人ががんで亡くなっています。

 

口のがん=“口腔がん”の発症者は年間約7,000人超、日本のがん患者の約1~3%程度

となっていますが、その数は年々増加傾向にあり、30年前の約3倍にまで増えています。

口腔がんは胃がんや肺がんなどとは違い、目で直接見ることができるため早期発見しやすい

がんです。

初期であれば比較的簡単な治療で治すことができ、後遺症もほとんど残らないとされています。

 

しかし、日本では口腔がんの認知度が低く、進行するまで放置されているケースが多いため、

患者の死亡率は40%を超えており、罹患率とともに死亡率も上昇傾向にあります。

 

90年代から国を挙げて積極的な口腔がん対策が行われているアメリカなどの先進諸国では、

早期発見・早期治療が徹底されており、罹患率は日本同様に高くなっているものの死亡率は

減少傾向となっています。

 

日本でももっともっと一般の人に口腔がんのことを知ってもらい、かかりつけの歯科医を持って

定期的な診療を受けてもらうこと、つまり“予防歯科”こそが口腔がんのリスクの減少、ひいては

死亡率の減少につながっていくと思います。