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ライオンの口の中!
宇都宮市オリオン通りの歯医者
ゆざわや歯科クリニックです。
今日はライオンについてです。
いきものたちの歯は、その形状や数、大きさなど、種によってさまざまです。
自然界のいきものたちにとって歯は、失って食べられなくなることが命にかかわる、
本当に大切なものです。
人間のように歯みがきなどのケアをしなくても、健康を維持するユニークな仕組みや
習性を備えていることが多々あります。
“百獣の王”として知られる肉食動物、ライオンの歯を説明します。
ライオンは、生後間もなく歯が生えはじめ、そして8ヵ月頃には、計30本の立派な
永久歯が生え揃います。
よく発達した犬歯は、獲物を捕まえ、引きちぎるための歯です。
奥歯の臼歯も大きく先の尖った形状で「裂肉歯(れつにくし)」と呼ばれます。
その名の通り、硬い肉をかみ切ったり、骨をかみ砕いたりするのに適しています。
ライオンが、口を横にしてエサや獲物にかぶりつくのは、裂肉歯を使っているからなのです。
野生下では、裂肉歯を失うと餓死することもあるそうです。
また猫好きの人なら、その舌がザラザラしているのはご存じの通りで、同じネコ科のライオンの舌も、
凹凸が並びザラザラしていて、その感触は“おろし金”のようでこれが食事をするとき、
獲物の骨に残った肉をそぎ落とすのに役立つのです。
また、毛づくろいするとき、ゴミや抜け毛を取り除くブラシのような役割も果たします。
一度かみついた獲物を逃さないようにするため、ライオンのあごの関節は上下方向にしか動きません。
食べるときは咀嚼せず、肉をかみちぎって丸のみします。
私たち人間や草食動物のように、食べ物を臼歯ですり潰す必用がないので、左右方向に動かなくても
不便ではないです。
今日は人間ではなくライオンについてお話ししました。