インプラント治療のメリットと注意点
インプラント治療のメリット
近年、歯を失ってしまった際の治療としてインプラントを選ばれる方が多くなってまいりました。
理由は明確で多くの方が下記のような理由で受けられます。
(理由)
『従来の治療法とは比べものにならないくらい、仕上がりが良い。(自分の歯に近い感覚)』
まさに、歯が悪くなった後でも以前のような健康な歯の状態へ戻ることができる『リセットボタン』のような治療法がインプラントなのです。
インプラント治療の注意点
そもそも、なぜ歯を抜かなければならない状態になるかというと、第一位の原因は歯周病です。歯周病というのは、ほとんどの方がご存じの虫歯と同じで、細菌感染が原因で歯ぐきや骨に影響をおよぼす実は本当に怖い病気なんです。
歯周病の状態は家で例えると分かりやすいかもしれません。
重度歯周病で歯を抜かなければならない状態というのはどういう状態か。
家の柱がシロアリの浸食により地盤沈下まで起きてしまった状態とほとんど同じ状態と言えます。
歯を1本失った状況 = 家の柱が1本シロアリに食われてしまった状況と例えられます。
最小限の被害で考えても1本の柱を新しいものに変えた上でリフォームをおこなえば済むかもしれません。しかし、家をしっかり支えるための基礎が必要ですので残った柱が完全な状態ではないようでしたら新しい柱をたしても何の意味もありません。最悪の場合は新築しなければならないかもしれません・・・・。
上記の考え方と歯の治療においての考え方もほとんど同じです。
もとをただせばほとんどの場合(事故などの場合を除く)歯周病が原因で歯を抜くに至るケースがほとんどです。
インプラント治療は歯並びに出来た隙間に対して単純な穴埋め作業をおこなうというわけにはいきません。
本質的な治療という面では歯周病を治さない限りインプラント治療を施しても意味がありません。
そもそも、ほとんどの歯科医師にとってインプラント治療は難易度の高い治療といえます。
それこそ様々な治療法を駆使した上になりたつ、技術の集大成するといえるほどの治療なのです。
必要な治療の大枠
- 歯周病治療
- 咬み合わせのバランスチェックと調整
- 外科手術
- メンテナンス
- 精密なかぶせ物の製作
他の治療法との比較
治療法 |
インプラント |
入れ歯 |
ブリッジ |
---|---|---|---|
審美性 | ◎ | △ | ○ |
噛む力 | ◎ | △ | ○ |
口内衛生 | 優れる(手入れ要) | 不衛生になりやすい | 不衛生になりやすい |
耐久性 | 優れる(手入れ要) | 合わなくなる事が多い | 両隣の歯に負担 |
健康な歯を削る | なし | なし | 両隣の歯を削る |
違和感 | なし | 有り | 少ない |
顎骨がやせる | 少ない | 大きい | 大きい |
手術 | あり | なし | なし |
診療形態 | 自由診療となります | 自由診療 又は、 保険診療 |
自由診療 又は、 保険診療 |
治療期間 | 通常6~12週間程度 | 2~3週間 | 2~3週間 |